stod phyogs 2014年3月13日木曜日 水木しげる屁話 水木しげる自伝リスト(11) 海外旅行記-2
からの移籍です。日付は初出と同じです。
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えー、ただ今、水木しげる先生の海外旅行記の数々をみております。
【 海外旅行記-2 】
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◆1991年2月(68歳)
台湾
----TV番組の企画で台湾のシャーマンを訪ねる。『神秘家 水木しげる伝』でも軽く取り上げられている。
「妖怪博士・水木しげる夢探検シリーズ(2) 台湾編」
テレビ東京(1991/??/??)
----未見。なお第1弾は国内だったよう。
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◆1992年1月(69歳)
タイ~スリランカ
----TV番組の企画でタイ(バンコク~チェンマイ)、スリランカを訪ねる。
<TVドキュメンタリー>
「妖怪博士・水木しげる夢探検シリーズ(3) タイ・スリランカ編」
テレビ東京(1992/04/02)----未見。
<短編エッセイ>
「タイで"フハッ"と・・・」
初出:朝日新聞(1992/04/24夕刊)
収録:
『水木しげるのカランコロン』 作品社(1995/09)
『妖怪になりたい』 河出文庫(2003/05)
----タイのお守りについて語る。
<短編エッセイ>
「クマントン(座敷童)」
初出:太陽(1992/05)
収録:
『水木しげるのカランコロン』 作品社(1995/09)
『妖怪になりたい』 河出文庫(2003/05)
----チェンマイの山奥で座敷童に会いに行き、水木サンはちょっとふざけたところひどい目に・・・。
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◆1992年7月(70歳)
パプア・ニューギニア ニューブリテン島
----「トペトロが死んだ」との知らせを受けてニューブリテン島に行ったが、葬式は2年後と聞きあっさり帰国。長女・尚子さん同行。
<短編エッセイ>
「去ってゆく南の友人たち」
初出:太陽(1992/02)
収録:
『水木しげるのカランコロン』作品社(1995/09)
『なまけものになりたい』 河出文庫(2003/06)
<エッセイと写真>
「妖怪博士水木しげるの48年目のラバウル」
初出:毎日グラフ(1992/09/20)
収録:単行本未収録
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◆1993年6月(71歳)
USAアリゾナ州
----ネイティヴ・アメリカン・ホピの村を訪ねる。宮田雪の案内。足立倫行が同行(『妖怪と歩く』でも一章を設けてある)。
<短編エッセイ>
「精霊の呼び声」
初出:アサヒグラフ(1993/12/10)
収録:『妖怪になりたい』 河出文庫(2003/05)
<対談>
水木しげる+足立倫行
「対談 音に宿る精霊たち」
初出:季刊怪 no.3(1998/09)
収録:単行本未収録
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◆1994年3月(72歳)
マレーシア
----特異な夢文化を持つマレーシア北部のセノイを訪ねる。大泉実成の案内。
<グラビア+旅行記>
大泉実成
「妖怪博士・水木しげると夢ライター・大泉実成の、マレーシア・セノイの密林珍紀行(1)(2)」
初出:SPA!(1994/07/06&13)
収録:『水木しげるの大冒険』に再編
<長編旅行記>
水木しげる・絵+大泉実成・文
『水木しげるの大冒険』
初出:SPA!(1994/07/06&13)+大幅に加筆
扶桑社(1994/09)
(改題)
『水木しげるの妖怪探険 マレーシア大冒険』
講談社文庫(1999/08)
----大泉実成が案内した旅行記三部作の第一弾。セノイの精霊イラストが多数収録されている
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◆1994年7月(72歳)
パプア・ニューギニア ニューブリテン島
----2年前に約束したとおり、トペトロの葬式に参列しにニューブリテン島に行ってみると、葬式が行われる気配はなく、結局水木サンが喪主として葬式を主催する羽目になる。長女・尚子さん、次女・悦子さん、足立倫行、雑誌カメラマン、TVスタッフも同行。
<短編マンガ>
「トペトロの葬式」
初出:ビッグゴールド(1994/10)
収録:
『妖怪博士の朝食(4) 妖怪変化シリーズ(下)』 小学館ビッグゴールドコミックス(1995/10)
『妖怪博士の朝食(1)』 小学館文庫(2001/12)
----『ゲゲゲの楽園』に転用されている。
<ドキュメンタリー>
「水木しげるの戦争メモリアル 49年目のお別れ」
初出:ビッグゴールド(1994/10)
収録:単行本未収録
<グラビア+旅行記>
水木しげる・絵と文+松久保晃作・写真
「水木しげるの南方葬祭」
初出:アサヒグラフ(1994/11/18)
収録:単行本未収録
<短編エッセイ+イラスト>
「踊り好きの初年兵と密林の少年トペトロの奇妙で楽しい出会いと別れ」
初出:アサヒグラフ(1994/11/18)
収録:『妖怪になりたい』 河出文庫(2003/05)
----大判の写真やイラストが多数収録され見ごたえのある特集。エッセイもひときわ心がこもっている。
<長編エッセイ>
『ラバウル従軍後記 トペトロとの50年』
初出:書き下ろし
扶桑社(1995/07)
中公文庫(2002/07)
----戦時中ニューブリテン島でのトペトロたちとの出会い、1971年の再訪・再会、その後繰り返される訪問、トペトロの死(1992年)と二年後の葬式主催(1994年)まで、トペトロたちとの交流話を総決算する。
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◆1994年9月(72歳)
パプア・ニューギニア
----荒俣宏が同行。
<グラビア+旅行記>
水木しげる+荒俣宏
「妖怪人類学フィールドワーク パプア・ニューギニア編」
初出:季刊怪 no.0(1997/10)
収録:単行本未収録
<旅行記+イラスト>
「秘境ニューギニア大探検記」
初出:季刊怪 no.0(1997/10)
収録:単行本未収録
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◆1995年9月(73歳)
マレーシア ボルネオ
----TV番組の企画でマレーシア・ボルネオを旅する。
<TVドキュメンタリー>
「ETV特集 シリーズ・山河あり 戦争・自然 ボルネオ・楽園幻想 従軍作家・里村欣三の旅」
NHK教育テレビ(1995/10/17)----ボルネオで戦死した従軍作家・里村欣三(代表作は「河の民」)の足跡を追うドキュメンタリー。未見。
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◆1995年10月(73歳)
パプア・ニューギニア
----1989年に続きTV番組の企画でセピク川流域を旅する。
<TVドキュメンタリー>
「世界わが心の旅 パプアニューギニア 精霊がうたう森」
NHK-BS2(1996/01/20)<短編マンガ>
「東西奇ッ怪紳士録 南の超人たち」
初出:ビッグゴールド(1997/06)
収録:
『東西奇ッ怪紳士録(弐)』 小学館ビッグコミックスゴールド(1997/12)
『東西奇ッ怪紳士録』 小学館文庫(2001/12)
----かなりフィクションを交えてあるので、主人公は水木サンではない。現地案内人の川俣氏(実名・川端氏がモデル)の奇人ぶりに注目している。
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◆1996年8月(74歳)
中国 雲南省
----お札集めの旅。川野明正+多田克巳の案内。
<グラビア+旅行記>
「水木しげるが行く中国・雲南省妖怪紀行 今や中国全土の妖怪が集まるという"精霊信仰の聖地"」
初出:SPA!(1996/11/06)
収録:単行本未収録
<グラビア+旅行記>
「水木しげるの中国妖怪探訪旅記」
初出:ビッグゴールド(1996/12)
収録:単行本未収録
<グラビア+旅行記>
水木しげる+中沢新一
「妖怪人類学フィールドワーク 雲南編」
初出:季刊怪 no.1(1998/03)
収録:単行本未収録
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◆1997年5月(75歳)
イタリア~フランス
----水木プロ社員旅行。荒俣宏の案内。
<短編マンガ>
「東西奇ッ怪紳士録 フランスの妖怪城」
初出:ビッグ・ゴールド(1997/10)
収録:
『東西奇ッ怪紳士録(弐)』 小学館ビッグコミックスゴールド(1997/12)
『東西奇ッ怪紳士録』 小学館文庫(2001/12)
----フランス・オートリーブにある「シュヴァルの理想宮」を訪ねた際の感想と、シュヴァルの生涯をつづる。
<短編エッセイ>
「イタリアお化け紀行に驚く」
初出:書き下ろし
収録:三津田信三・編 『ワールド・ミステリー・ツアー13 (2) イタリア篇』 同朋舎/角川書店(1998/07)
<イラスト+旅行記>
「妖怪人類学フィールドワーク シュバルの理想宮」
初出:怪 no.20(2006/01)
収録:単行本未収録
水木しげる先生の1996年の雲南旅行の記事とお手紙が部屋から出てきまして、「水木しげるの中国妖怪探訪旅記」は切り抜き記事のみでしたので、出典が分からず、こちらの掲載で出典がわかりました。ありがとうございます。「お札集めの旅。川野正明」は、よく間違えられますが、「川野明正」です。御礼申しあげます。川野明正
返信削除最近 blog はやってなくて、来てもいなかったので、気づくのが遅れて申し訳ありませんでした。お役に立ててうれしいです。「正明→明正」は修正しました。ご迷惑をおかけしました。
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