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stod phyogs 2016年5月28日土曜日 府中市美術館 「ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」展と岡田屋鉄蔵 『ひらひら』
からの移籍です。日付は初出と同じです。
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ちょっと古い話で、もう会期も終わってしまいましたが、
・「春の江戸絵画まつり ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」展. 前期:2016/03/12~04/12, 後期:2016/04/10~05/08. 府中市美術館, 府中.
に行ってきました。
(折シワが入ってしまい、すまん)
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このパンフレットの虎図は与謝蕪村。
蕪村というと俳人としてしか知らない人が多いかもしれないけど、実は画人としても超一流。
この虎図は、画面の上にみょろーんと伸びた尻尾が素晴らしい(パンフではトリミング)。あと、岩に体をこすりつけてるのが、ネコ科らしい。たぶん実在の猫を参考にしてそう。
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実は日本画好きなんですよ。
はじめて意識したのは、
・南伸坊 (1983.8) 『モンガイカンの美術館』. 173pp. 情報センター出版局, 東京.
で、曾我蕭白の虎図を見て、「こんなおもしろい日本画もあるんだ」と思って以来です。
例によって、蕭白とか河鍋暁斎とかちょっと変わった絵を描く人が好きなんですが、一番好きなのは雪村周継。松濤美術館でやった展覧会はすごく楽しかった。
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今回の府中市美術館の「ファンタスティック」展もテーマがテーマなだけに、きっとあるだろうと思っていましたが、蕭白も暁斎もいくつか展示がありました。うれしい。
後期しか行けなかったのがくやまれる。前期も見たかった。おまけに図録は売り切れだし。
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収穫は、高井鴻山「妖怪図」を知ったこと。妖怪図をたくさん描いているのですね。一つ目好き。
国貞、国芳もあったし、幸せな展覧会でした。
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そういえば、国芳一門を描いたマンガがあるのですよ。
・岡田屋鉄蔵 (2011.12) 『ひらひら 国芳一門浮世譚』. 182pp. 太田出版, 東京.
← 初出 : web連載空間 ぽこぽこ. 2011/2~11.
http://www.poco2.jp/
男の名前だが、絵を見てすぐに「おめぇさん、おんなだな」とわかった。
絵が端正すぎるのがちょっと難点(世間的には長所)だが、とにかく江戸ものが大好きなのがガンガン伝わってくる。良作ですぜ、兄(あに)さん。
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