飛行機雲と消滅飛行機雲？あるいは影？

撮影日時：2019年6月1日16:11
撮影場所：東京都昭島市北東部から西天

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飛行機雲です。これはいいんですが、それと平行に黒い筋も見えます。

はじめは、別の飛行機が作った逆飛行機雲＝消滅飛行機雲かと思っていました。珍しいな、と。

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しかしよくよく見ると、飛行機雲とあまりに平行すぎる。太さもほぼ同じだ。

じっくり見ていると、形成途中の飛行機雲と一緒に伸びていっているようにも見える。んんん～？

これは消滅飛行機雲ではなく、飛行機雲の影ではなかろうか？

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それにしては、いったいその影はどこに映っているのか？見えている飛行機雲が空を覆う雲より下にできているのならば、それより下層に見えないような薄い雲があるのか？そんな風には見えないが？

それに太陽との位置関係もおかしい。

写真では、太陽は画面のもう少し上にあります。

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今のところの結論は、

飛行機雲を作っている飛行機本体は、実は見えている雲の遥か上を飛んでおり、その雲に影が投影されているのではないか？

ということ。

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・flightradar24（as of 2019/06/01）
https://www.flightradar24.com/

のplayback機能を使って、撮影日時2019/06/01 JST16:11＝UCT 07:11に飛んでいた飛行機を調べてみた。


from flightradar24

どうもJetstar GK513便（JJP513、成田15:53発→福岡17:33着予定）がこの飛行機雲の元らしい。方向もちょうどいい。

この時点でのGK513の高度は、約30000ft＝約9144mとある。思ったより高い高度だったな。

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雲はどれくらいの高度なのだろう？動きも遅く、かなり高層にあるようには見える。

・NAVERまとめ > sumonya／《画像》雲の種類と名前･高さ一覧（更新日: 2014年01月10日）
https://matome.naver.jp/odai/2138935911375296501

で比較してみると、これはいわゆる高層雲のようだ。高層雲の高度は2～7000mらしい。なるほど、この飛行機雲よりは下だ。

しかし、動きも遅く見え、高層雲でもかなり高いところにあるように見えた。7000mよりもう少し上かも。

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これで、この絵は「高度9000mあたりにできた飛行機雲が、高度7～8000mあたりの高層雲に映した影」という仮説が概ね成り立ちそうなことがわかった。

太陽との位置関係がイマイチ腑に落ちないが、高空の雲や飛行機の見え方は、人間の日常生活での角度の捉え方とはだいぶ異なり、位置関係を把握するのはかなり難しい。

それで錯覚のようなことがしばしば起こる、と思っている。今回も、最初は飛行機雲は高層雲より下にできている、と思い込んでいたわけだし。

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これと似た写真をweb上で探してみると、結構見つかります。

・草津スカイランドホテル栖風亭 > ブログ > 消滅飛行機雲！？（2013年8月28日）  
http://skylandhotel.jp/?p=9375

私の写真とも似てますね。

右側のだいぶ崩れた雲の切れ目は消滅飛行機雲でしょうが、左の白黒2本のうちの黒は、消滅飛行機雲ではなく影ではないか？と推察。

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・non tanto .....not so much...... > 2015/02/17 昨日の雲模様
https://arbos.typepad.jp/non_tanto/2015/02/%E6%98%A8%E6%97%A5%E3%81%AE%E9%9B%B2%E6%A8%A1%E6%A7%98.html

これの8～9枚目も似ています。太陽との位置関係がなんとなく腑に落ちないのも同じ。

著者も悩んだ挙句、消滅飛行機雲ではなく影だろう、という結論に到達しています。

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決定的なのはこれです。

・川瀬宏明／Sky and Weather ～身近な空と天気を眺めて～ >幻日, 飛行機雲 > 飛行機雲の影と幻日（2018年 9月 6日 木曜日更新）
http://www.rivhiro-weather.com/sky-weather/?p=3521

かなり高いところにできた飛行機雲が、巻雲（高度5000～13000m）と高積雲（高度2000～7000m）の両方に影を作っています。

飛行機雲がかなり濃く、どうしても近くに見えてしまいます。これだと位置関係が把握しにくくなり、不思議な絵になっています。

しかし、これを見ると、飛行機雲とその影、という現象がよく理解できると思います。

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他にも「飛行機雲 影」で検索すると、意外にたくさん画像が出てきますから、探してみてください。

ここまでやると、ようやく納得して眠れる（笑）。