・小池田マヤ (2010.12) 『ピリ辛の家政婦さん』(フィールコミックス). 183pp. 祥伝社, 東京.
装幀 : 関善之 for Volare Inc.
今回単行本タイトルが「ピリ辛」なのは、作っている料理がピリ辛が多いから。家政婦業での活躍が本格化する。
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01. ドルシネィア. pp.3-42.
← 初出 : Feel Young, 2009年8月号.
落ち目のシナリオライター(女子)のお引越し準備。お姫様気質で気取った女をバスバス切っていくシーンがこのマンガの見所。
「感謝は不要 今から言うから」
「まず初日 部屋がきれいすぎ」「単発で掃除業者入れただろう」「お見通しなんだよ 家政婦にまで見栄はんな!」
「書き物がのってても風呂には毎日入れよ汚女!」
「何が『開かずの間は女のたしなみ♡』だ 寝室に突っ込んでた洗ってないシーツとクローゼットの服!」「引越し先で荷解きしたら速攻クリーニング出せよ 臭いんだよ」
「紅茶に凝るならちゃんと淹れろ」
「借金あるなら家計簿つけろ」
「センスいいインテリア集めたところで あんたは乙女チックな少女趣味!」「家具が可哀想だろ もう買うな」
「あと かっちょいーアーバンライフをおくる自立した女ぶるのは はずかしいからやめた方がいいよ」
同書pp.38-39
とまあ身も蓋もない。でも、その後にちゃんとオチが来るからご心配なく。しかし、落として上げる、このテクすごいなあ。
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02. パースーシュー. pp.43-84.
← 初出 : Feel Young, 2010年5月号.
亡くなった大学時代の友だちの寡夫とその息子の面倒をみる。自閉症気味だった息子が、里の作った食事で次第に明るくなっていく。食事大事だよね。
里がそのダンナを思わず抱き寄せるシーンでは、里の心境とは別に、ダンナの心の叫びは
「ド 貧乳・・・」(涙を流しながら)。
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03. ラ・メゾン・イヤサカ 第1話~第3話. pp.85-180.
← 初出 : Feel Young, 2010年8月号~10月号.
ここまではエロシーンなしで「物足りない」と思っていたが、この3連続回で爆発する。辛い料理がどんどん出てくるのもこの回。
同書 pp.140-141
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巻末にはレシピもあってなかなかよい。
しかし、こんなにおもしろいのに、この本増刷かかってないんだな。もったいない。
飛び飛びの掲載なので、なかなか固定客がつかめないのかもしれない。しかしそれだけ丁寧に練ってある、ってこと。展開は少し荒っぽいけど。
このシリーズ、あと2冊あります。
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