2017年1月4日水曜日

東京都立中央図書館 『東京凸凹地形』展

を先日見てきました。


















・東京都立図書館 > 新着情報一覧 > 2016年11月9日 【都立中央図書館】11月26日(土)から平成29年2月12日(日)まで、企画展示「東京凸凹地形 ―地形から見た東京の今昔―」を開催します。 > 東京凸凹地形 ―地形から見た東京の今昔― チラシ PDF
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2016/11/09/documents/10.pdf

会期 : 平成28年11月26日(土曜日)から平成29年2月12日(日曜日)まで
場所 : 都立中央図書館 4階 企画展示室(入場無料)

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もともとは別の調べものに行ったのですが、現場でこの展示を知ってついでに見て来たわけです。

実は私は、暇な時(年に数回)には多摩川の段丘崖を追っかけては地図に入れている、という程度には地形好きなのです。

最近は東京の地形が注目を浴びており、東京地形本も次々発売され、うれしい限り。

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展示物では、東京都心の微地形3D模型が面白かった。標高別着色地図でも充分面白いのだが、こうして立体模型を俯瞰するとより一層、都心部の複雑さが理解できる。まさに坂の町。

その縮図とも言えるのが、都立中央図書館のある広尾界隈。広尾からは有栖川記念公園の坂を登り、麻布十番からは道なりに谷筋をたどると都立中央。かなり入り組んだ地形なのだ。

















その都立中央図書館周辺の立体地形模型も展示されており、これはわかりやすい。模型で、地形を頭に入れておき、帰り道にそれを思い浮かべながら道を歩く。最高ですよ。

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しかしなんといっても感動したのは、国土地理院の色別標高図(全東京都)。

さすが国土地理院のデータである。ここまで微妙な地形がわかるとは思わなかった。感動しましたよ。

数十cmの高低差ともなると、現地に行ってもなかなかその差がわからないんだが、この図ではかなり細かい高低差まで判別できるのだ。

今まで気づかなかった川筋(暗渠になっているものが多い)もはっきり。驚きです。

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ここでは狛江付近の府中崖線をお見せしましょう。以前、府中崖線を追っかけて多摩川沿いをどんどん下って行ったのだが、狛江あたりでついにわからなくなった。それがこの地図を見れば、どこで間違ったかが一目瞭然なのだ。興奮。

















その後、崖線追跡はしばらくやる気をなくしていたのだが、これのお陰で再開する気になってきたぞ。

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とまあ、大変楽しんだ展覧会でした。地形オタクじゃなくても是非行ってみてください。

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なお、上で使った地図はこちら

・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/index.htm

上記のような標高別着色地図にうっすらと地図情報を入れるには、

(1) 左上の「情報」をクリック。
(2) 「+情報追加/ベースマップ切替」をクリック。
(3) 「主題図」をクリック。
(4) 一番上の「色別標高図」をクリック。
(5) 「主題図」を閉じる。
(6) 「色別標高図」の透過を「15%」にする。

これでOKです。何時間でも楽しめますよ。

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