2022年4月4日月曜日

USCA (ユースカ) No.5 - 森泉岳土、かつしかけいた

★Twitter 2021/01/18より転載+加筆修正★


であげた装丁家・森敬太さんは、同人誌 ( 市販もされていたよう ) USCA ( ユースカ ) の主宰者でもあるのだな。手元のあるのは no.2 (2014/2) とno.5 (2016/5)。→ ( 2022/04追記 ) その後no.3、4 も入手。No.1 はなかなか見ない。

これはno.5。

------------------------------------------------------------

2と5にある作者名で、デビュー済の人で知ってる人を挙げると、ひらのりょう、谷口奈津子、宮崎夏次系、笠辺哲、座二郎、西村ツチカ、本秀康、森泉岳土、真造圭伍。他にデビュー済みの人がいたらごめんなさい。ほぼセミプロ同人誌だ。アックスよりメジャー感あり。

------------------------------------------------------------

No.5の森泉岳土 「手牛の血」は、初期森泉でよくあった「わけわかんなさ」がいかんなく発揮されている作品。


こういう変な作品がまた読みたい。連載しているビッグコミックオリジナル増刊の読者相手じゃ無理かな・・・。

「手牛の地」は以下の単行本収録。

森泉岳土 (2018.9) 『セリー』 (ビームコミックス). 192pp. KADOKAWA.

(補足)
ビッグコミックオリジナル増刊連載作は以下の単行本にまとまっています。

森泉岳土 (2020.7) 『爪のようなもの・最後のフェリー その他の短篇』 (ビッグコミックススペシャル). 232pp. 小学館.

もう、うますぎて何も言うことはないのだが、「彼ならこれくらい描くだろうな」という予想の範囲内という気がしないでもない。安定の作品集。

------------------------------------------------------------

USCAでは「かつしかけいた」という人も気になる。USCAでは地元・葛飾に特化したマンガを描いているよう。No.2の「街跡」は、ホント散歩して人・風景を描写してるだけだが、No.5の「まままい」はストーリー、というか変な設定が立ててあって意外だった。このプレハブ、実在する。


架空の大学「葛飾区立大学 (← えー?)」の生徒4人 ( 全学生4人って大学なのか、これ? ) の日々を描く。変な話だなー。

この人観察/スケッチの人なので、やっぱりこの辺が面白い。いますよね、こういう人。それを小柄な女子でやってるのもいい。


絵柄はルポの挿絵とかでよく見るタイプの絵なのだが、「誰と似てる」というのも思い出せない不思議な絵。面白い人なので、そのうちどっかでまた出くわすでしょう。それはたぶんマンガ雑誌ではないような気がする。→ BCオリジナルなどで挿絵をやってるのを確認。

0 件のコメント:

コメントを投稿