2009年5月23日土曜日

朝の連続テレビ小説+映画「ゲゲゲの女房」の予習をしておこう の巻(6) 雑誌デビュー以降

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stod phyogs 2009年5月23日土曜日 朝の連続テレビ小説+映画「ゲゲゲの女房」の予習をしておこう の巻(6) 雑誌デビュー以降
からの移籍です。日付は初出と同じです。

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えー、ただ今、水木しげる先生の自伝の数々をみております。

【 雑誌デビュー以降 】
<短編マンガ>
「水木氏のメルヘン おかま」初出:ビッグコミック(1969/06/10)
収録:『魔女モンロー 妖しのマリリン・モンロー』 桃園書房トーエンコミックス(1976/10)
----1969年(47歳)頃?。気ままな生活をする自由人、縄文集団の加山の話を聞くうちに、刺激を求めてオカマ・バーに行った水木サンだったが・・・。加山のモデルは実際いたらしいが、オカマ云々のエピソードはフィクションくさい。「魔女モンロー」や「鬼太郎太古の秘密」などと共にエロ要素が強いせいか、一度しか単行本に収録されたことのないレア作品。
<関連エッセイ>
「奇人・変人」初出:月刊小説(1977~78のいつか)
収録:『水木しげるの不思議話』 サンケイ出版(1978/09)ほか

<短編マンガ>
「水木氏のメルヘン 残暑」初出:ビッグコミック(1969/09/25)
収録:
『水木しげる幻想と怪奇(7) 落第王』 朝日ソノラマ・サンコミックス(1981/09)
『妖怪ワンダーランド(8) 奇人怪人大図鑑』 ちくま文庫(1995/07)
----1969年(47歳)頃。週刊連載一本・月刊連載三本かかえ、ネタ出しに苦しんでいた頃。編集者にネームを急かされ、夜の町を自転車でさまよいつつネタを絞り出そうとするが・・・。当時はネタに苦しみ、そのせいで自伝的作品が増えていったのかもしれない。

<短編マンガ>
「招かれた三人」初出:COM(1971/12)
収録:
『水木しげる幻想と怪奇(7) 落第王』 朝日ソノラマ・サンコミックス(1981/09)
『水木しげる短編傑作集・不思議編 死女の手』 朝日ソノラマ・サンワイドコミックス(1985/07)
『水木しげる不思議な世界(3) 死神の招き』 講談社KCスペシャル(1987/03)
----1971年(49歳)。戦友二人(人名は変えてある)と再会し、三人で26年振りにニューブリテン島の戦場跡を再訪。夢に戦死者の霊が現れ・・・。後半はフィクション。前半は蝶のエピソード(名場面です)を加えた上で、『昭和史』、『ゲゲゲの楽園』に転用されている。実体験に基づいた作品かと思えるが、もしかすると実際の旅行前にすでに書いてあったのかも?(旅行は71年12月で、作品発表が71年12月号という点が謎)。

<短編マンガ>
「ドブ川に死す」初出:コミックVan(1973/07/25)
収録:
『水木しげる幻想と怪奇(8) ボヤ鬼』 朝日ソノラマ・サンコミックス(1981)
『水木しげる不思議な世界(4) 円盤同乗記』 講談社KCスペシャル(1987/04)
『妖怪ワンダーランド(8) 奇人怪人大図鑑』 ちくま文庫(1995/07)
----1968年(46歳)。無神経なアシスタント「T」の行動に、水木サンや他のアシスタントたちは振り回される。結末を含めてほぼ実話らしい。長井勝一、池上遼一、佐藤まさあきの著作にも、彼についての記述がある。前半は、『昭和史』、『ゲゲゲの楽園』に転用されている。

<中編マンガ>
「漫画狂の詩 池上遼一伝」初出:週刊少年サンデー増刊(1975/06/20)
収録:『水木しげる幻想と怪奇(7) 落第王』 朝日ソノラマ・サンコミックス(1981/09)
----1966年(44歳)~1968年(46歳)。当時アシスタントをしていた池上遼一の上京、アシスタント生活、デビューまでを、他のアシスタントたちの行動と共に描く。一度しか単行本に収録されたことがないレア作品。
<関連エッセイ>
「池上青年のこと」初出:ガロ(1970/05)増刊
収録:
『水木しげるのカランコロン』 作品社(1995/09)
『妖怪になりたい』 河出文庫(2003/05)

<短編マンガ>
「妖怪博士の朝食 不思議シリーズ 姥捨株式会社」初出:ビッグゴールド(1993/05)
収録:
『妖怪博士の朝食(1) 不思議シリーズ(上)』 小学館ビッグゴールドコミックス(1994/02)
『妖怪博士の朝食(1)』 小学館文庫(2001/12)
----1983年(61歳)頃~1993年(71歳)。猛母・琴江に振り回される水木サン一族。後半はフィクション。もっとも前半もかなり誇張されていると思うが。一部『ゲゲゲの楽園』に転用されている。

<短編マンガ>
「妖怪博士の朝食 妖怪変化シリーズ 幽霊」初出:ビッグゴールド(1994/08)
収録:
『妖怪博士の朝食(3) 妖怪変化シリーズ(上)』 小学館・ビッグゴールドコミックス(1995/01)
『妖怪博士の朝食(2)』 小学館文庫(2001/12)
----1994年(72歳)。4月に母・琴江が死去。鳥取の田舎で葬式を営むが、そこに母の霊が現れて一同てんてこ舞い。冒頭以外はほとんどフィクションだが、それにしても親の葬式まですぐさまネタにしてしまう貪欲さに脱帽。もっとも94歳の大往生だったからこそ、こういうネタにできるのかもしれないが。『ゲゲゲの楽園』に転用されている。

<短編マンガ>
「トペトロの葬式」初出:ビッグゴールド(1994/10)
収録:
『妖怪博士の朝食(4) 妖怪変化シリーズ(下)』 小学館ビッグゴールドコミックス(1995/10)
『妖怪博士の朝食(1)』 小学館文庫(2001/12)
----1992年(70歳)~1994年(72歳)。トペトロの死から二年後、予定通り葬式に参列しに行ってみると、何も準備されておらず、水木サンが葬式を主催する羽目に・・・。『ゲゲゲの楽園』に転用されている。
<関連旅行記>
「水木しげるの戦争メモリアル 49年目のお別れ」初出:ビッグゴールド(1994/10)
収録:単行本未収録
----写真とルポでトペトロの葬式を報告。
<関連グラビア+旅行記>
水木しげる・絵と文、松久保晃作・写真
「水木しげるの南方葬祭」初出:アサヒグラフ(1994/11/18)
収録:単行本未収録

<長編エッセイ>
『ラバウル従軍後記 トペトロとの50年』初出:書き下ろし
扶桑社(1995/07)
中公文庫(2002/07)
----1943年(21歳)~1994年(72歳)。戦時中ニューブリテン島でのトペトロたちとの出会い、戦後26年目の再訪・再会、その後繰り返される訪問、トペトロの死と二年後の葬式主催まで、トペトロたちとの交流話を総決算する。他に、終戦直後描いた絵も多数収録されておりこちらも貴重かつ傑作。
<関連インタビュー>
片山一弘・構成
「手紙の中の日本人 水木しげるへ、熱帯の友トペトロの訃報 「どうかラバウルに来て父の墓を訪ねてください」」初出:Yomiuri Weekly(2003/11/02)
収録:単行本未収録

<対談>
「あとがき対談 「鬼太郎」連載時の水木プロのこと 願望は「無為に過ごす」 水木しげる×池上遼一」初出:語り下ろし
収録:『妖怪になりたい』河出文庫(2003/05)
----1966年(44歳)~1968年(46歳)。当時アシスタントだった池上遼一と、忙しかった頃の思い出や、つげ義春をはじめとする他のアシスタントたちなどを語る。

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