2016年8月24日水曜日 『終電ちゃん』の副読本2冊
で紹介した
・小坂俊史(こさかしゅんじ) (2009.10) 『中央モノローグ線』(BAMBOO COMICS). 115pp. 竹書房, 東京.
の続編がコレ↓
・小坂俊史 (2011.6) 『遠野モノがたり』(BAMBOO COMICS). 117pp. 竹書房, 東京.
← 初出 : 月刊まんがライフオリジナル, 2009年11月号~2011年5月号.
装丁:名和田耕平デザイン事務所
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『中央モノローグ線』の主人公「なのか」が、東京の中野から岩手県遠野市に引っ越しての2年の暮らしを描く4コマ連作。作者自身が遠野に移住したからこうなったよう。
『中央モノローグ線』同様、他に4コマの主人公が「なのか」の他に2人いるが、『中央モノローグ線』よりずっと少ない。
この作品もやはり主人公のモノローグで構成されるのだが、他の住民との交流はほとんど描かれない。部屋でマンガ(作中ではイラストだが)を描いてばかりだった、作者の実体験が存分に反映されている(笑)。
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主要登場人物は3人しかいないのだが、実はもう1人、というのか何なのか、とにかくいる。「なのか」の部屋に棲みついている「座敷童子(わらし)」だ。
同書, p.16 & p.105
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この座敷童子が、
2016年8月16日火曜日 終電ちゃんに叱られたい
で紹介した「JR中央線の終電ちゃん」とよく似ているんですよ。
『終電ちゃん 1』, p.48.
(「ゲロならその辺にしちまいな!」だって。1巻の終電ちゃんはカッコイイよね)
いや、別に『終電ちゃん』の方が真似した、とか、パクったとか思っているわけじゃないです。偶然にしても、つながりが発生するのが面白いなあ、と思ってるだけ。
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それで、わかっちゃいましたね。前に「終電ちゃんは女神だ」という説を唱えましたが、修正します。
「終電ちゃんは(終電に憑いている)座敷わらしだ」
これでどうでしょうか?
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