十数年ぶりに近藤ようこを読んでみた。
・近藤ようこ (2003.11) 『絹の紐』(F×Comics). 157pp. 太田出版, 東京.
← 初出 : MANGA EROTICS F, vol.18-23.
装幀 : 井上則人・植田真奈美(井上則人デザイン事務所)
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いやあ、相変わらず後味悪い話ばっかりで最高です。変わってないなあ。
今回は特に、多少なりともエロしばりがあるので、後味の悪さもひときわです。
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そんな中、「桜」は、銭湯好きの長身娘の話。エンディング直前まではつらい話の連続なんだけど、オープニングとエンディングの銭湯シーンで救われてますね。これ↓
同書, p.104
結構ヘタなんだけど、好きだな、この絵。
なんとなく、つげ義春「長八の宿」のエンディングを思い出した。近藤作品の方は風呂絵の富士山だけど。
富士山て、陳腐でいいよね。
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そういえば、近藤ようこもガロ出身だったなあ。
デビュー当時、やたらと身毒丸が出てくる作品を描いてた頃はよく読んだ。
絵も雰囲気もほとんど変わっていない。これを機に、また何冊か読んで、後味の悪さを堪能するかな。
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