前エントリーで紹介した
・崗田屋愉一 (2017.4) 『大江戸国芳 よしづくし』(NICHIBUN COMICS). 232pp. 日本文芸社, 東京.
← 初出 : 週刊漫画ゴラク, 2016年2~3月/10~11月.
がこれです。
装幀 : コードデザインスタジオ
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内容は、若き日の悩める国芳の物語。というか、七代目市川團十郎と鼠小僧次郎吉の二つの物語がメインストーリーになってしまい、国芳と遠州屋佐吉(国芳のパトロン)は狂言回しの役割。
個人的嗜好なのだが、創作ものとはいえ、「主人公が、あの有名人ともこの有名人とも関係があった」という展開は好きではない。
ちょっと期待はずれだった。
絵はもちろん、いつもどおりレベルは高いのだが、「コレ!」という絵がない。そういうわけで取り上げたくなるページは、今回はありません。
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しかしまあ、力作なのは間違いないし、何よりも「国芳」を取り上げたマンガなぞ、この人以外に描く人はいない。応援するぞ。
一応これで完結しているようだが、まだいくらでも続けられるはず。今度は、本筋の「国芳が遊びつつ学びつつ画狂となっていく過程」をメインに据えて描いてほしいなあ。
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