2017年4月1日土曜日

崗田屋愉一 『大江戸国芳 よしづくし』

前エントリーで紹介した

・崗田屋愉一 (2017.4) 『大江戸国芳 よしづくし』(NICHIBUN COMICS). 232pp. 日本文芸社, 東京. 
← 初出 : 週刊漫画ゴラク, 2016年2~3月/10~11月.

がこれです。


装幀 : コードデザインスタジオ

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内容は、若き日の悩める国芳の物語。というか、七代目市川團十郎と鼠小僧次郎吉の二つの物語がメインストーリーになってしまい、国芳と遠州屋佐吉(国芳のパトロン)は狂言回しの役割。

個人的嗜好なのだが、創作ものとはいえ、「主人公が、あの有名人ともこの有名人とも関係があった」という展開は好きではない。

ちょっと期待はずれだった。

絵はもちろん、いつもどおりレベルは高いのだが、「コレ!」という絵がない。そういうわけで取り上げたくなるページは、今回はありません。

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しかしまあ、力作なのは間違いないし、何よりも「国芳」を取り上げたマンガなぞ、この人以外に描く人はいない。応援するぞ。

一応これで完結しているようだが、まだいくらでも続けられるはず。今度は、本筋の「国芳が遊びつつ学びつつ画狂となっていく過程」をメインに据えて描いてほしいなあ。

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