そういうわけで、『ランバーロール0』を見つけてきました。
・ランバーロール・編 (2017.2) 『ランバーロール0』. 111pp. ランバーロール, 出版地不明.
表紙イラスト : 森泉岳土, デザイン : セキネシンイチ制作室
006-013 (マンガ) 森泉岳土/あの日あなたと クチン2015
014-020 (小説) 滝口悠生/温み
021-021 (イラスト) 森泉岳土/(無題)
022-027 (小説) 上田岳弘/かつての魔王
028-053 (マンガ) おくやまゆか/しおりしっとり
054-058 (小説) 太田靖久/ノラルンバ
059-059 (イラスト) 森泉岳土/(無題)
060-067 (小説) 高橋弘希/愛と平和
068-109 (マンガ) 安永知澄/海ちゃんへの手紙
110-111 (あとがき) 安永知澄+森泉岳土+おくやまゆか
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これで、この本が年1回刊であること、主導しているのは森泉+おくやま+安永の3人であること、小説分野では今のところレギュラーはいないこと、などいろいろわかったぞ。
0号の売れ行きで、ある程度手応えをつかんだのだろう。1号は、増ページな上に、装丁もより凝った作りになった。
0号は1000円+税、01号は1200円+税。ちょっと高いと感じるかもしれないが、まあ、同人誌と思えばそんなこともない。
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・森泉岳土 (2017.2) あの日あなたと クチン2015. 『ランバーロール0』所収. pp.6-13. ランバーロール, 所在地不明.
0号を見て、森泉の作品は「あの日あなたと」というシリーズものであることがわかった。
今回は、奥さんとマレーシアへ。内容は、なんということはない観光エッセイ。楽しそうではあるが、なるほどこれは商業誌には載らないだろう。
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今回も森泉はイラストも2枚提供。
同書, p.59
やっぱり黒い部分が多い方が森泉らしさが出る。
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・安永知澄 (2017.2) 海ちゃんへの手紙. 『ランバーロール0』所収. pp.68-109. ランバーロール, 所在地不明.
0号では、安永作品が3分の1を占めている。これも「海ちゃんへの手紙」というシリーズものになっている。
内容は、「マッサージ店人情もの」という珍しいジャンル。これはちょっと尺を整理すれば、「ビッグコミックオリジナル」あたりで好まれそうな話だ。意外に早くメジャー誌に昇格して来るかもしれない。
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おくやま作品も、しみじみしていい。2号以降は「むかしこっぷり」を続けるのかな?
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奥付に名前が挙がっている谷口愛さん(リトルプレス「歩きながら考える」編集長)が、実質的に編集を担当しているようだ(営業も委託してる?)。
なるほど、年一回の刊行ペースといい、取り扱い書店が限定的(置いてある場所は、「歩きながら考える」も「ランバーロール」も共通している)といい、営業方針が似ている。
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というわけで、なかなかおしゃれなアート系のマンガ・小説誌なのだが、上記の3人が仲良くしてる間はまた出るだろうから、来年2月また買います。
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