★Twitter 2020/12/19より転載+加筆修正★
冬目景 (2020.12) 『黒鉄・改 5』 (ヤングジャンプコミックスGJ). 176pp. 集英社.
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で「黒鉄・改」として復活について書いてから3年半、5巻で完結。もっとダラダラ続くかと思っていたが、意外にすっきり話をまとめたもんだ。
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途中風呂敷が広がりすぎて「これ収拾つくの?」と心配したもんだったが。
最終巻では SF ありの、はやりの zombie ものありの、大サービス。考えてみれば、講談社版 最初の SF 設定を最後に回収したわけだから姐さんにしては珍しい律義さ。
復活版では、迅鉄が取っ捕まって丹 (まこと) がウロチョロする展開が多かったなあ。丹が気に入ったみたい、迅鉄は扱いに困っていた風。作者の好き嫌い、というか得手不得手が、正直に出るところがこの人の面白いところ。でも、間違いなく丹は魅力的に描かれていた。女の格好もなかなかカワイイ。
久作もかなり無理のある登場人物だったけど、物語を終わらせるにはぜひとも必要な人物であったことがわかる。まだ続編が作れそうな終わり方だが、あとがきを読むと、さすがにもう続編を描く気はないようだな。
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何はともあれ、若い時の作品にきっちり落とし前をつけた、ということで、お疲れ様でした。最後は意外に楽しませてもらった。瑠璃も魅力的だったし。
あとは、代表作になりそうな『空電の姫君』を頑張ってほしい。オチは何となく見えてるけど・・・裏切られたい気持ちもある。
(追記)
と思ったら、「えー!」という早回し展開で終わりましたね。結末はまあ予定調和。第1回目で予告していたようなもんだからね。
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(追記)
「丹」と書いて無理やり「まこと」と読ませるのが、最後まで頭に入らず、ずっと「あかね」と読んでしまっていた・・・。
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